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当番日誌

2004.02.13

(無題)

  私は金融機関に勤務する一サラリーマンです。5年前にUSCPAの勉強を始め、2年半かけて、40台半ばで資格を取得しました。

  海外生活、海外勤務の経験もなく、過去、仕事で英語に触れる機会があったのは、海外向け貸付の審査担当だった2年ほどの間だけでしたが、某予備校の広告にTOEIC400からでもOKとあったので、それ位なら何とどう活かすか40過ぎのCPA資格かなるかという甘い考えと何か資格を取ってみたいという軽い気持ちで、取り敢えずやってみようと始めたものでした。

  一般に、CPA資格は転職に有利だとか、社内でのプロモーションの武器になるとか言われますが、若い世代ならいざ知らず、40台も半ばになると、それを期待して資格を取得しても、報われない可能性が大きいことはわかっていましたし、そもそもCPA資格というのは英語の素養がかなりあってはじめて活きてくる資格だと思っていました。

  それでも、実際に資格を手にしたときは、非常に嬉しい思いがしました。それなりに、お金と時間がかかった末の成果でありましたから。

  この年になってもやればできるんだという自信や気概を取り戻せたこと、新しいことにチャレンジする勇気が持てたという点で、意義があったと思います。

  Certificateの送付状の中にacademic achievement を称するというようなことが記載されており、第三者からの評価も貰えたという意味では意義のあるものではありましたが、ただ、個人レベルで意義があればそれでよしとしてしまったならば、所詮自己満足だけで終わってしまうのではという気がしました。

  やはり、CPAの資格をどう活かしてゆくのか、どのように役立てるかということが大切だと思います。40過ぎの英語力も乏しい一個人が、資格活用についてどう思っているかを次に申し上げたいと思います。

  まず、業務内容にも依りますが、私のような金融機関に勤務するものにとっては、資格取得の際の知識は、ビジネスの素養として役に立ちます。特に、会計、監査、英米法的考え方は知っていると仕事上プラスです。勿論、英文の決算書、契約書に携わる場合は明らかです。

  また、本職のCPAであっても得意分野とそうでない分野がありますので、CPA取得で養った素養をベースに特定の分野に絞って調査、研究をすれば、場合により本職のCPAをも凌ぐ可能性があります。特に、実務に裏打ちされた専門分野を持つことができれば、ビジネスの上で、大きな強みになります。

  本職のCPA、職業的専門家としてのCPAではないので、そういう方々に比べ、自由な発想、柔軟な視点でものが見られ、それが時として、ビジネスバリューを生み出す可能性があります。一般に、と言っても必ずしもそうではありませんが、職業的専門家は、『事実ありき』からスタートするので、『目的ありき』での思考パターンには不慣れな気がします。

  次に、対外的信用と言う面で、名刺にUSCPAと記載することは、当人は勿論のこと、その所属する法人の信用力アップとなります。企業内の一員であれ、独立して事業を行うにせよ、仕事上プラスの効果があります。もっとも、そのためには、certificate 又はlicense の取得は必須だと思います。

  勿論、CPAの試験に合格するだけでも価値のあることであります。試験に合格すれば、CPAの協会に加入でき、情報収集や研鑽に役立ちます。当JUSCPAにも加入できます。

  私が、JUSCPAに加入したのも、同会を通じて、各方面で活躍されている方々とお知り合いになれ、自分の人脈作りにも役立つという思いからでした。実際、同会の会合等で会員の方のお話を伺う時、CPAの資格の活かし方のお手本を見ることができ、自分にとって参考になります。

  最後に、現状ではUSCPAの資格を持っていても、日本国内での監査業務はできません。

  個人的には一日も早く、日本のCPA資格への参入の道が開かれることを願っております。

  会計基準が国際的に統一化の方向にあって、会計士の相互乗り入れも是非実現して欲しいものと思っております。そうすれば、USCPAの資格活用の道も大きく拡がるものと思います。この点で、JUSCPAの役割に期待しております。

  なお、資格を活かすためにも、資格のメンテナンスは必要です。会計分野の新しい動きは常に追いかけていかねばなりません。知識、関連情報の収集の機会には進んで参加することが大事だと思っております。その意味でも、私は、今後とも、JUSCPAの皆様からのご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げたく思っております。

寄稿者:永尾