上下のバランスシート
米国公認会計士として何かにつけてバランスシートの考え方が身についているのが一種の習性ではないでしょうか。この借り方と貸し方のバランスを取るという考え方は仕訳の時点で借り方貸し方の左右のバランスが取れていることが前提になっていますね。
ところで、私がこのところ趣味としているスキューバダイビングではやはりバランスが非常に重要な技術になっています。ただしこの場合は左右のバランスもさることながら上下のバランスがとても重要になっています。すなわち水中で「浮きもせず沈みもしない状態」を作り出すことがダイビングの基本であり極意になっているのです。これを中性浮力と称します。「中性浮力」は、もう一歩進んで、この状態から少し浮いてみたり、沈んでみたり、自分の意志で自在にある程度の深度調節が出来る事でもあります。
ただ、残念ながら我々会計士のほとんどは水中での上下のバランスについては素人です。特に冬着物の上からドライスーツを着て潜る時など、慣れていない当時は苦労しました。
この中性浮力の状態が作り出せるとダイビングの醍醐味を味わうことになります。プカプカ一定の深さに浮いて、何ともいえない快感が生まれてくるのです。ただ、なかなか最初はこの状態が作り出せません。理由としては、「深く、長く息をはいていない」場合が一番多いようですね。
水中では圧縮された密度の濃い空気を吸っているのですから一度吸ったらゆっくりはいても酸素の量は足りているのですが、これが初めはなかなかじっくり出来ません。まして、水の透明度や魚のかわいさに魅せられてしまうと興奮してついつい息が早くなってしまいます。呼吸が早いと肺の平均ボリュームが大きくなり浮いてしまうのです。かといって重りを付けすぎると、海底で腹ばい状態になったり砂を巻き上げたり海底環境にダメージを与えてしまいます。
早いとこ水中の上下のバランスシートをマスターして一人前のダイバーになりたいですね。