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当番日誌

2003.06.10

商社マンとCPA

  私は商社の食料部門で働いています。6年前に米国CPAの資格を取得したとき、本人は商社の仕事に役立つぞと確信?していたのに対し、周囲では"何故商社マンがこの資格を?転職?"との疑問も沸いていたようです。

  商社の仕事内容については管理部門と営業部門など部署が変われば業務もかなり異なるので一概には言えませんが、私の課の仕事内容をご紹介しますと: 一つが顧客ニーズに基づいたマーケティング・情報提供・日々の実商売(情報・トレーディング業務)。
   次にトレーディングに付随するのですが、為替や商品先物でのヘッジ取引や国内・海外相場商品の裁定取引など(ヘッジ取引・ディーリング業務)、 そして三つ目が、既存会社への出資・融資、新会社設立、事業会社管理など(投融資関連業務)、大きく分けて3つの型となります。
   そして事務的な面では取引先与信管理・契約作成・受渡・経理処理・予算・決算分析と課単位で行っており、かなり多様な業務を同時並行的に進めていかなければなりません。

  Accountingの理解は、課の予算・決算業務、取引先の与信管理、投融資の際の事業計画などに関係し、Auditの理解は、自分たちの業務の透明性・効率化・コンプライアンス意識、社内監査への協力意識などにつながり、Business Lawは、海外との交渉・契約、特に海外での会社設立時には大いに役立ちます。 Business Lawを学ぶことは、英米契約社会における英語力向上にも必須と言えます。
   商社は、経理・税務・財務・法務・審査など専門部署を持っており、投融資となれば関係各部のプロたちの力を借りてプロジェクトを進めますが、事業のイニシャチブをとる営業の人間が一定レベルの専門知識・専門用語の理解をもってミーティングに参加することは実は大変重要なことだと思います。
   こんな訳で、社内外の若手と飲みに行き、偶に部下育成・能力開発の話題になるときは、CPAの話をして発破を掛けています。

  こんな後輩たちの中からCPA合格者が1人、部分合格者が2人でてきました。またこの4月に課員を一人、海外研修に出しましたが、その際優れものの「英米法辞典」(東京大学出版会 田中英夫編)を餞別代わりに渡し、エールを贈ったところ、最近その彼からCPAの勉強する旨の決意表明?メールが届き、嬉しくなりました。
   CPAというと、会計事務所・コンサルティング会社あるいは経理担当者というイメージが強いのですが、皆様の周りでもCPAの勉強が仕事の質を高めるのに役立つ分野がかなりあるのではないでしょうか。

寄稿者:Terry