2003.03.12
(無題)
今年の冬は長期予報と違ってかなり寒い日が続きました。寒すぎればそれなりに世の中のあちこちで問題が出るのでしょうが、妙に暖かい日が多い年よりもこの方が一市民として日本の四季を楽しむにはよかったのかもしれません。
ところで、わが国の経済は相変わらず真冬の状態です。わたしたちは立場上米国の経営に触れることが多くあります。それを通じて感ずることは、経営のスピードがわが国の企業とおおいに違う点です。日本でも、経営理念や方向を常に明示し、かつ意思決定を早くすることで優良企業の評価を得ている会社が大手企業の中や、元気の良い中堅企業にいくつもあるのは事実ですが、一般的には多くが経営の改革にあまりにも時間がかかりすぎるているように見えます。
また、もう一つの面は経営の厳しさです。米国会社の合併を見ていると、買収した側であっても、もし非買収会社の方が強みを持っていれば、自分のところのやり方は思いきって捨てる、すなわち両者を良く見て“Strength”のあるほうを積極的に採用することで合併のおおきな成果を出しています。わが国では、経営基盤を強くするためのものである、とうたいながらも、実際は合併後の調和に重点が置かれ、結果として効果を出していない企業が多々あります。
経済面での厳しい冬には何の良さもありません。自然界では、3月に入ると三寒四温の日が続きくと共に、どこからか春の声が聞こえてきますが、わが国の経済においても暖かさを感じさせるような日がそろそろ出て、やがて桜のつぼみが見えてくるような季節を早く迎えたいものです。
寄稿者:長尾