Writer:井藤光一
合格州:グアム
合格年月:2003年5月
【合格までの道のり】
グアムのボードから結果が届いて封筒を開けたときGBAのヘッダーの付いた申請用紙が入っていて、「また再受験か」と思って用紙をよく見たら「Initial Certificate」の文字が目に入ったので「これは」と思って中身を出したら「Congratulations!」の文字が目に飛び込んできて合格したことが分かりました。
CPAの勉強を始めたのは2000年の11月頃でしたが、当初は財務会計と商法を中央経済社の過去問題集と清文社の重点解説とワイリーを使って勉強していました。しかし全米のどの州で受験するにしても単位が不足しており何れはアメリカの大学の単位を取得する必要があったため、2001年11月から所謂受験予備校に通い始めました。単位取得だけが目的であればインターネット・コースでも良かったのですが、まだ子供も小さくて自宅で勉強するのが困難なことと通学コースが教育訓練給付(当時は学費の80%で最大30万円)対象で自己負担額が少なくて済むことから、通学することにしました。
私は大学が商学部出身でグアムでの受験要件のうち総合150単位、会計12単位と商法を除くビジネス単位は満たしていました。また大学在学中に、日商簿記2級、商業英語Cクラスを取得していました。
【学習方法】
2001年11月〜2002年1月
AREとAUDITを同時に受講しました。AUDITは週末で仕事も休みで良かったのですが、AREは平日の午後7時から授業が始まり、実務経験もない分野である上に仕事で疲れていたため授業が終わる午後9時には疲労困憊していました。授業の受け方としては、予め予備校のテキストに目を通してM/Cを自分で解いていました。授業が終わってから、なるべくその日の早いうちに教わった内容を復習し間違えたM/Cを再度解くようにしました。
2月〜7月
FAREを受講すると共に、BISKを購入してAREとAUDITは過去問を解いていました。FAREは授業で習った分野についてBISKの過去問(M/C)を解いて理解を深めました。5月からはLAWの受講を始めました。7月にはグアム出願要件を満たすために必要な15単位(AUDIT、TAX、LAW他会計2科目)の認定試験を受けました。
8月〜11月試験前
予備校主催の直前対策を受講すると共に、BISKのM/CとOtherを中心に90年以降の過去問題を解きました。毎日4科目ともM/Cは50問ずつ解くようにしていました。最後にBISK 31版におけるFARE過去問題(M/C)の年度別掲載数を添付しましたが、2週間余りでM/Cを一通りこなした計算になります。
11月受験後〜2003年5月試験前
試験の手ごたえが今ひとつだったため、試験結果が届くまで覚えたことを忘れない程度に各科目ともM/CとOtherの90年以降の問題を一通り解いていました。再受験を決めてからは、AREとFAREの直前対策を受講すると共に、M/CとOtherは各科目とも93年以降の問題を3回位繰り返し解くようにしEssayは96年以降のものを解くようにしました。
学習時間について
学習時間を如何に確保するかというのは特に社会人には重要な命題なのですが、私の場合は通勤時間が片道70分位かかったため、会社への行き帰りの電車の中と会社の休憩時間と仕事が終わった後の1時間程度で計2時間30分から3時間を確保していました。休日は午前中の早い時間と子供たちの昼寝の時間を充てていました。(合計時間は平日とほぼ同じ。)
過去問題に関して
2002年8月の半ば頃からBISK問題と解答部分のみを本体から切り離してChapter毎にホッチキス止めして毎日持ち歩くようにしました。なるべく短期間で全トピックを網羅するよう、M/CとOtherは90年から94年までの問題(今年2月以降は93年94年の問題のみ)と95年以降の問題を交互に解いていました。そのため95年以降の問題には、問題番号をマーカーでチェックして見やすくし50問毎に通し番号をつけました。また予備校のアドバイスで89年以前の問題は解かないようにするために、問題の番号に×をつけました。今年5月の試験策用にも31版をそのまま利用し追加公開分はBISKのWebサイトからダウンロードしました。
【これからCPAを目指される方へ】
社会人の方に限らずいかに短期間で栄冠を勝ち取るかが重要になると思いますが、実務経験のない人間が初回受験で一発合格するのは難しいと考えます。一回目の試験で2科目合格し次の試験で残り2科目合格するようにするのが賢明かと考えます。特に来年から受験機会が年4回に増えるため科目合格の戦略がより重要になります。
今思えば私がCPA試験を受験する上で恵まれたことが二つあったと思います。一つは自分に合った予備校に通えたこと、もう一つは信仰を持っているということです。日本で宗教というととかく敬遠されがちですが、私は日頃からPL(パーフェクト・リバティー)を信仰しているおかげでCPA試験本番でも精神的にタフでいれたと思っています。2003年5月のLAWの試験でEssayの問題のときに思うように答えられなくて「またダメか」という思いが一瞬よぎったのですが、「ここまでM/CとOtherを自信を持って答えてきたのだから、Essayも出来る限り頑張ろう」と思い直して最後まで諦めずに取り組めました。そしてLAW終了後「M/CとOtherは完璧だしEssayも自分なりに精一杯答えたのだから結果は大丈夫だ」と自分に言い聞かせて以降の試験にも臨みました。もうひとつ、 AREの試験で終了直後に3問程度勘違いしていたことに気付いたのですが、「まあこれで3点は失ったかもしれないが、それでも合格ラインには十分達しているだろう」と割り切って最後のFAREの試験に臨みました。その結果として、合格することができました。もしもあのとき精神的に怯んでいたら、LAW・AREのみならず全ての科目が合格点に達していなかったかも知れません。
CPAの勉強を始めた当初は「本当に合格できるのだろうか」と半信半疑でしたが、地道に努力して合格しました。最後に、「必ずCPAに合格するのだ」という思いを持ち続けていただくと共に、どうぞ最後まで自分の力を信じてください。思いは必ず実現します。
【参考】BISK Edition31 FAREの年度別M/C掲載数(除くCapter16)
1. 年度別掲載数
2. Chapter別掲載数